借金問題はなんとかなる?それともやばい?借金をどうにかできる方法と返済のコツ
今現在借金を抱えていても、「なんとかなるだろう」「そのうちどうにかなるだろう」と安易に考えている方もいるのではないでしょうか?
借金問題を放置するリスクや借金返済のコツを解説します。
次のようなお悩みを抱えている方はぜひ参考にしてください。
- 借金100万くらいならなんとかなる?それともやばい?
- 借金っていくらからやばい?借金から立ち直った人っている?
- 借金まみれで生活できない、なんとかしたい
それでは詳しく見ていきましょう。
Contents
- 「借金はなんとかなる」が危険な5つの理由
- 1.元金が減っていない可能性があるから
- 2.借金を返済する生活が当たり前になってしまうから
- 3.収入が減るリスクもあるから
- 4.自転車操業に陥ってしまう恐れがあるから
- 5.本当に危険な状況まで問題を放置してしまうから
- 借金問題を放置すると何が起きる?ステップ別に解説
- 1.金融業者からの督促スタート
- 2.ブラックリストに登録
- 3.金融業者から一括請求される
- 4.裁判所から連絡が来る
- 5.法的措置に移行する
- 借金問題解決に向けて…「どうにもならない借金」を見極めよう
- 借金がなんとかなるうちに…!実践したい返済のコツ7つ
- 1.新たな借入をしない
- 2.家計の収支状況から返済計画を見直す
- 3.リボ払いは避ける
- 4.収入をアップさせ返済スピードを上げる
- 5.節約で返済に回すお金を増やす
- 6.返済する順番に注意する
- 7.おまとめローンや低金利ローンで借り換える
- どうにもならない借金は早めに債務整理を検討して
- 債務整理なら借金問題はどうにかできる可能性が!決して諦めないで!
- 「借金を返済しなくても時効でどうにかなる」は間違い!
- 借金がなんとかなるのかどうかまずは調査してみよう!
「借金はなんとかなる」が危険な5つの理由
借金は、私たちにとって非常に身近な存在です。クレジットカードにはキャッシング枠がセットになっていることも多いですし、消費者金融の受付窓口も豊富です。
家や車、そして最新型のスマートフォンなど…高額な買い物は、「ローンを組むこと前提」で話が進められていくケースも少なくありません。実際に、「何らかの形で借金を抱えている」という方も多いのではないでしょうか。
とはいえ、身近な存在だからこそ、「なんとかなるだろう」「途中で返済に困っても、最終的にはどうにかなるはず」と安易に考えるのは危険です。
5つの理由を紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
1.元金が減っていない可能性があるから
自身が抱える借金問題に対して、根拠もなく「最終的にはなんとかなるだろう」と考えている人の中には、借金の全貌を把握しきれていないケースも少なくありません。
どこかの会社からお金を借りれば、元本に指定の手数料をプラスして返済します。手数料の金額は、借りたお金の金額や借りている期間に応じて変化するでしょう。
借金問題について「なんとかなる」と判断するためには、本来、以下のような情報を正確に把握しておく必要があります。
- 借金総額はいくらなのか?
- 毎月いくら返済しているのか?
- どれくらいの期間、返済し続けているか
- 返済しているお金のうち、どれだけが手数料に回されているのか?
- 完済時期はいつなのか?
- 収入に対して、借金返済がどれくらいの割合を占めているか
これらの情報を把握せずに、「毎月の返済はきちんとできているのだからなんとかなるはず」と判断するのは危険です。
借りているお金の総額に対して、毎月の返済額が少なすぎると、「返済分はほぼ手数料や利子にとられてしまい、元本がほとんど減っていない」ということにもなりかねません。
2.借金を返済する生活が当たり前になってしまうから
「借金してもどうにかなる」と考える人は、「借金」という行為に対する心理的ハードルが低いと思われます。お金を借りる生活が、当たり前になってしまうリスクがあるでしょう。
借金が当たり前になれば、当然借金返済も生活の一部になってしまうでしょう。病気や失業など、何か一つでもバランスが崩れれば、あっという間に借金地獄に陥ってしまう恐れもあります。
3.収入が減るリスクもあるから
今現在「借金をしていてもなんとかなる」と思えるのは、ある程度の収入があり、順調に返済できている証拠なのでしょう。
しかし残念ながら、その状態がこれから先もずっと続いていくとは限りません。ある日突然収入が減少し、なんとかなるはずだった借金が、どうにもならなくなってしまう可能性もあるのです。
4.自転車操業に陥ってしまう恐れがあるから
借金問題の本質から目を背け、「なんとかなるだろう」という根拠のない思い込みを抱えていると、問題はさらに大きくなってしまう可能性もあります。
消費者金融からお金を借り、その返済が難しくなってしまった場合、他社からの借入で一時しのぎをするのは危険です。自転車操業に陥れば、自力で家計を立て直すのは非常に難しいでしょう。
5.本当に危険な状況まで問題を放置してしまうから
「借金があってもどうにかなるだろう」と言う安易な考えは、借金に対する危機感を低下させます。
借金問題は一般的に、発覚が早ければ早いほど、選べる解決策の幅が広がります。時間の経過と共に、状況はどんどん悪くなってしまうでしょう。
「どうにかなる」と軽視せず、途中で状況を把握できていれば、さまざまな解決策の中から、自分にとってベストな方法を選べたかもしれません。借金問題から目を背けることは、そうしたチャンスを潰すことにもつながりかねないのです。
借金問題を放置すると何が起きる?ステップ別に解説
「なんとかなる」の言葉どおり、完済まで何事もなく返済を続けていければ、何の問題もありません。しかし中には、「なんとかなると思ったのに、実際には返済が厳しくなってしまった…」というケースもあるでしょう。
「なんとかなるはずだったのに…」という状況の先に、どういった出来事が発生するのか、ステップ別に解説します。
1.金融業者からの督促スタート
返済期日までに入金が確認できなければ、金融業者は督促をスタートします。
しかし返済日を過ぎてもお金が帰ってこなければ、金融業者は元本に遅延損害金を上乗せして請求してきます。
遅延損害金は通常の利息よりも高めに設定されているため、借金の返済負担はさらに上昇してしまうでしょう。
参考:貸金業者や債権回収会社から通知書(督促状)が届いた方へ(借金・債務整理) | 専門分野と弁護士費用の疑問に答えます
2.ブラックリストに登録
金融業者からの督促を無視したまま2~3ヶ月が経過すると、その事実が信用情報機関に登録されます。「ブラックリスト入り」と呼ばれる状況です。
信用情報機関とは、各社から提供された個人の信用情報を、一括で管理するところです。その情報は、機関に登録している業者すべてで共有されています。
参考:指定信用情報機関のCIC
ブラックリストに登録されれば、以下のような行動が難しくなるでしょう。
- 新規ローンの申し込み
- 新規クレジットカードの発行
- 手持ちのクレジットカードの利用
- スマートフォンの月賦購入契約
新規ローンには、消費者金融だけではなく、住宅ローンやカーローン、教育ローン等も含まれます。生活への影響は、極めて大きくなってしまうでしょう。
参考:ブラックリストに載るとどうなる? 債務整理と個人信用情報|くすの木総合法務事務所
3.金融業者から一括請求される
金融業者からの督促を無視し続ければ、いずれかのタイミングで一括請求を受けるでしょう。つまり「借りているお金のすべてを、一度に返済してください」という知らせです。
金融業者側にとっては、その後の裁判手続きに進むため、必要なステップだと言えます。請求書が届いたら、無視しないことが大切です。
4.裁判所から連絡が来る
一括請求をも無視すると、裁判所から以下のいずれかの書類が発送されます。
- 訴状
- 支払督促
金融業者側が、裁判所を通して手続きをスタートした証拠と言えるでしょう。
参考:支払督促 | 裁判所
5.法的措置に移行する
裁判所からの通知も無視していると、「財産の差し押さえ」といった、法的措置へと移行してしまいます。
給料が差し押さえられた場合、借金問題を会社に隠しておくのは困難でしょう。自宅や土地を差し押さえられれば、引越しを余儀なくされてしまいます。
借金問題解決に向けて…「どうにもならない借金」を見極めよう
ひと言で「借金問題」と言っても、その実態はさまざまです。
「なんとかなる」の先にあるリスクを回避するためには、まず自身が抱えている借金が「どうにかなる借金」なのか、それともすでに「どうにもならない借金」なのか、判断するところからスタートしましょう。
どうにもならない借金を見極めるポイントは、以下のとおりです。
- 借金の総額を計算し、年収に対する割合を調べる
- 借入をしている会社の数をチェックする
借金の総額が、自身の年収の3分の1を超えていたら、非常に危険な状態です。自身の返済能力を超えていると判断できるでしょう。
参考:お借入れは年収の3分の1まで(総量規制について)【貸金業界の状況】 | 日本貸金業協会
また、借入先の数も重要なポイント。2社以上から借入している場合も、「どうにもならない借金」である可能性が高いです。
一方で、これら2つの条件に当てはまっていなければ、今のところはまだ「どうにがなる借金」と言えるでしょう。
とはいえ油断は禁物です。根拠のない「なんとかなる」ではなく、総額・返済金額・完済時期など、ありとあらゆる情報を把握した上で、具体的な返済計画を立ててくださいね。
借金がなんとかなるうちに…!実践したい返済のコツ7つ
自身の借金がまだ「どうにかなる」レベルであれば、生活の工夫で早期完済を目指しましょう。7つのコツを紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
1.新たな借入をしない
借金を確実に返済していくために、もっとも重要なコツは、非常にシンプルです。新たな借入はせず、返済金額をはっきりさせましょう。
新たな借入をしないためには、家計の状況を正確に把握する必要があります。
- 毎月いくら収入があるのか?
- 固定費としていくら支払っているのか?(家賃や教育費、保険料など)
- 変動費にどれぐらいかかっているのか?(食費や光熱費など)
まずはこれらを明らかにしましょう。
もし、調査の結果「収入<支出」になっている場合、今のままで新たな借入を避けるのは困難です。まず「収入の範囲内で生活する」リズムを整えてください。
2.家計の収支状況から返済計画を見直す
「借金問題はなんとかなる」と安易に考えている方に多いのが、「借りた当初から、返済計画を変更していない」というパターンです。
より効率的に返済を進めていくため、現在の状況に合ったものへと、返済計画を変更しましょう。
たとえば、「家計の収支状況に余裕はあるものの、返済額は毎月最低限に設定されていた」という場合、返済額をアップすれば、完済までの期間は短くなります。
3.リボ払いは避ける
もし今、借金の返済をリボ払いに設定しているのであれば、注意が必要です。
利用額に対して返済額が少なすぎれば、「返済分のほとんどが手数料にとられてしまい、元本が減っていない」という可能性も。
返済方法はリボ払い以外を指定し、確実に返済できる環境を整えましょう。
4.収入をアップさせ返済スピードを上げる
借金を完済するためのコツは、返済スピードをアップさせ、早期完済を目指すことです。借入期間が短くなれば、その分利息負担分も圧縮されます。
そのためにも、まずは収入アップの道を探ってみてください。
より高収入な職へと転職するのも、もちろんおすすめ。とはいえ実際には、決して簡単ではありませんしリスクも伴います。「簡単に今の仕事を辞められない…」という場合には、副業するのがおすすめです。
- 週末だけ短期アルバイトをする
- 夜間アルバイトをする
- クラウドソーシングなど、ネット副業をする
- ハンドメイド作品やスキルを売る
自分の生活リズムや得意なことを活かした副業であれば、長く続けやすいでしょう。
またこれ以外にも、
- フリマアプリで不用品を売却する
- ポイントサイトを活用する
- アンケートサイトに登録する
といった方法も手軽でおすすめ。一時的な収入であっても、入ってきた分を繰り上げ返済に回せば、着実に返済は楽になるはずです。
5.節約で返済に回すお金を増やす
収入に対して支出額が多い場合には、収入を増やすよりも、今の家計をサイズダウンする方が効果的です。ぜひ家計を節約して、その分を返済に回してみてください。
おすすめは、以下のような固定費の節約です。
- 家賃の低いアパートに引っ越す
- 車を手放す
- 格安スマホに変更する
- 電気会社やガス会社を乗り換える
- 保険の見直しをする
- 不要なサブスクリプションサービスを整理する
いったん整理すれば、半永久的な効果が見込めるのが、固定費節約のメリットです。節約できた金額が確実に返済に回るよう、しっかり手続きしておきましょう。
6.返済する順番に注意する
もしも今、複数社から借入している場合、返済の順番にも工夫してみてください。
もっとも優先して返済したいのは「金利が高いところ」です。金利が高い借金を早く完済できれば、生活全体に余裕が生まれます。
7.おまとめローンや低金利ローンで借り換える
借金の返済負担を軽減するためには、ローンの借り換えを検討するのもおすすめです。
複数社から借入している場合、おまとめローンで一本化することで、月々の返済金額を抑えられる可能性があります。借入先が1社のみでも、今よりも低利率のローンに借り換えできれば、負担は軽くなるでしょう。
どうにもならない借金は早めに債務整理を検討して
自身が抱える借金の状況によっては、すでにどうにもならない状況にまで追い込まれてしまっているケースもあるでしょう。
この場合、できるだけ早く債務整理を検討しましょう。
- 債務整理とは?
- 借金問題を抱える人を救済する目的で作られた、合法的な救済制度のこと。債務整理の手続きを行うことで、将来利息をカットしたり、元本を圧縮したり、返済義務をチャラにしたりすることが可能。ただし手続きを行うためには、一定の条件をクリアする必要がある。
債務整理には主に、以下のような方法があります。手続きできる人の条件と共にチェックしてみてください。
名称 | 効果 | 条件 |
---|---|---|
任意整理 | 金融業者と、裁判所を通さずに直接交渉します。和解できれば、将来利息をカットの上で、元本のみを3~5年で返済します。 | ・和解後に元本を返済できるだけの安定した収入があること。 ・金融業者側が交渉に応じてくれること。 |
個人再生 | 裁判所を通して手続きをして、元本を含めて借金を圧縮します。最高で5分の1~10分の1にまで削減できる可能性があります。手続き後は、減額後の借金を原則3年(5年)で返済します。住宅ローン特則を使えば、マイホームを手元に残したまま手続きすることも可能です。 | ・手続き後に減額された借金を返済できるだけの、安定した収入があること。 |
自己破産 | 裁判所を通して手続きをして、借金の返済義務を消滅させます。手続き後は借金を返済する必要はありませんが、自身の財産は原則として処分され、債権者に分配されます。 | ・支払い不能状態であると認められること。 ・免責不許可事由にあたらないこと。 |
借金減額効果がもっとも高いのは「自己破産」ですが、支払い不能状態に陥っていると認められなければ手続きできません。
また、借金の返済義務がなくなる一方で、一部を除き、自身の財産を没収されてしまうというデメリットもあります。自身の状況に合った手続き方法を選択しましょう。
借金が債務整理で減らしたりなしにできるかどうかは、司法書士や弁護士事務所運営の「借金減額シミュレーター」「借金減額診断」などを利用すると分かります。無料で使用できる、実在する債務整理が得意な事務所のツールであれば安心です。
債務整理なら借金問題はどうにかできる可能性が!決して諦めないで!
借金を抱えているときに、自分の基準だけで安易に「なんとかなる」と判断するのは危険です。
その結果、自宅や給料を差し押さえられてしまう恐れもあるのです。
一方で、「借金はなんとかならない…もうこれ以上借金を返済できないどうしよう…」と思っている方もいるはずです。
借金はどうにかなると軽く考えない、でも、債務整理をすれば借金はなんとかなる!と考え、すぐに一歩を踏み出すことが大事です。
辛い借金返済のため、闇金から借入をしてしまったり、追い詰められた結果夜逃げをしてしまったりする方もいますが、余計なリスクを背負うばかりか、借金については好転せずどんどん悪い状況に陥っていきます。
そうではなく、法律で認められた借金救済制度である「債務整理」をすることで、なんとかなるのです。
借金問題を軽視するのは危険ですが、本当に追い詰められてしまったときに、諦める必要はありません。できるだけ早く専門家に相談し、必要な手続きをスタートしましょう。
自分に合った債務整理をすれば、家計を立て直せるはずです。
「借金を返済しなくても時効でどうにかなる」は間違い!
借金には、時効があります。返済しないまま放置しても、一定条件をクリアして一定期間が経過すれば、返済義務はなくなるというルールがあるのです。
ちなみに、時効を迎えるまでの期間は、弁済期(借金や利息の支払期日)から5年です。「意外と短い」と感じる方も多いのかもしれません。
とはいえ、「借金を返済できなかったとしても、時効でなんとかなるのでは?」と考えるのは危険です。非常に甘い考えだと言えるでしょう。
借金は確かに5年で時効を迎えますが、お金を借りた人が借金の存在を認めてしまえば、その時点で時効期期間はリセットされます。
- 金融業者からの連絡に対して、借金を認める発言をした
- 一部分だけでも支払いをした
このような行動があると、また0から5年が経過するのを待たなくてはいけません。「もう少し返済を待ってほしい」「減額してほしい」といった発言も、「借金を認める発言」としてカウントされます。
また相手方が裁判を起こした場合も、判決が確定するまで時効のカウントはストップしてしまいます。判決が確定した際にも時効は更新され、その後さらに10年が経過するのを待たなくてはいけません。
確かに、「過去の借金問題について専門家に調査してもらったところ、時効を迎えていた」というケースがあるのも事実です。しかし最初からそれを狙って行動するのは、極めて困難と言えるでしょう。
借金がなんとかなるのかどうかまずは調査してみよう!
借金をしていても、「毎月きちんと返済できているから」という理由で、「これから先もどうにかなるはず」と安易に判断してしまう方は決して少なくありません。
もちろん、本当に「なんとかなる」借金が多いのも事実。とはいえ中には、「本当はリスクが高いにもかかわらず、現実から目を背けているだけ」というケースもあります。
まずは自身の借金の状況をリサーチして、本当にどうにかなるのかどうか、判断するところからスタートしましょう。
「リサーチしてみたが、どうにかなるかどうか自分では判断できない…」という場合には、早めに専門家に相談するのもおすすめです。
債務整理も視野に入れて、ぜひ具体的な行動を起こしてみてください。